上質なエメラルドの条件は？自分好みのカラーを知ろう

エメラルドとは

エメラルドはサンスクリット語で”緑色の宝石”を意味する「スマラカタ(smaragdos)」からきており、様々な言葉が混じり合った結果現在ではエメラルドと呼ばれています。エメラルドの歴史は深く紀元前2000年頃にはエジプトで採掘がおこなわれていたようです。絶世の美女として知られているクレオパトラが、数ある宝石の中でエメラルドをこよなく愛した宝石としても有名です。5月の誕生石であるエメラルドは「幸福・夫婦愛・希望」などの石言葉があり、ただ美しいだけでなく意味合いや歴史などの観点から多くの人に愛されてきました。

上質なエメラルドの特徴

カラー

エメラルドには青みがかったグリーン以外にも淡いグリーンもあれば、深みのあるダークグリーンなどもあります。その中でも上質なエメラルドの色は鮮やかで暗すぎず、青緑色～ストレートグリーンの色といわれています。また色が均一に入っており宝石全体に色溜まりやムラのないものが良いでしょう。

インクルージョン

宝石は長い年月をかけ地中で生成されますが、その際内部に不純物などが入り込みます。これをインクルージョンといいます。エメラルドは一般的に鉱物の性質上肉眼で見えるインクルージョンや傷、欠けが多く、クリアなものはごくわずかです。そのためクリアなエメラルドになればなるほど上質なものとして希少価値が上がります。

サイズ

上記で説明した通りエメラルドはインクルージョンや傷などが多く入りやすく、宝石質で大粒のものはなかなか流通しません。また宝石的には高い硬度がありますが、傷等により衝撃が加わると割れてしまう可能性もあるため、カットには非常に知識や技術が必要になります。大きいものは産出量が少なくカットが難しい分、上質な傾向にあります。

産地による品質の違い

エメラルドは6大陸の中で南極以外の大陸から産出が確認されており、現在の主な産地は、コロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエなどが挙げられます。数多くの国や地域で見つかっているからこそ、産地によって色味が多少の違いがあります。ではいったいどのような違いがあるのでしょうか。

コロンビア産

産地の中で最高品質のものが最も多いとされているコロンビア。エメラルドに含まれるクロムが他の産地より多く、鉄が少ないため鮮やかなグリーンが特徴的です。コロンビア国内には鉱山が300以上あり、それぞれの鉱山によって特徴が違うため、高品質で自分の好きなカラーを探したいという方におすすめです。また中には＊(アスタリスク)のような6条の線が入ったトラピッチェエメラルドというものがあり、主にコロンビアから産出されます。

ザンビア産

過去に100カラットを超える透明度の高い原石が見つかったこともあり、上質なエメラルドが採れる場所として、現在ザンビアはコロンビアの次に重要とされる産地です。グリーン系はもちろんのことブルーが少し混ざったようなグリーンをしているものもあります。エメラルドは四角くカットされたエメラルドカットが一般的ですが、ザンビア産のものは原石が丸みを帯びているため、小判型のオーバルカットを施されたものも多くみられます。

ブラジル産

1960年に相次いでエメラルド鉱山が発見されたエメラルドラッシュ以降、ブラジルでは数多くのエメラルドが産出されています。品質には大きく差があり、透明度が低くブルーみがかったエメラルドから、上質で落ち着いた色合いのエメラルド、そして小粒で透明度が高いエメラルドなど、様々な品質のものが産出されます。また光が当たると光のラインが一筋通るエメラルドキャッツアイや、三本クロスしたスターエメラルドが多く産出されるのもブラジル産の特徴です。

ジンバブエ産

ジンバブエ南部のサンダワナ鉱山で採れるサンダワナエメラルドは、26億年程前の火山活動により生成されたものと大変古く、コロンビア、ザンビア、ブラジルに比べると産出量が少ないです。しかし黄色味を帯び深くて濃い綺麗な緑色をしており、その美しさはサファイアの最高峰であるカシミア産のものやルビーのビルマ産に匹敵するといわれるほどです。美しく希少性のあるジンバブエ産のエメラルドは宝石好きの心をくすぐる逸品です。

エメラルドについて

Q 産地による価値の違いはありますか？

A エメラルドは他のように産地によって価値が大きく異なることはないといわれています。しかしコロンビア産やジンバブエ産は高品質なものも採れるため、それらの国のエメラルドは高いというイメージがあったりプレミア価値が付いたりすることもあります。

Q どのようなものが価値が高いですか？

A エメラルドはキズやインクルージョンが入りやすいため、クリアに見えるよう一般的にオイルなどの含侵(がんしん)処理を行います。しかし中には含侵処理を施さなくてもクリアで美しい”ノンオイルエメラルド”というものがあり、希少性と美しさがありとても高い価値で取引されています。

Q エメラルドカットとはどのようなカットですか？

A 宝石にはその石の特徴に合わせて適したカットが施され、エメラルドもその例外ではありません。エメラルドカットは色の美しさを最大限に引き出し、なおかつ耐久性にも優れているエメラルドのために開発されたカットで、明るく活き活きとした印象になります。他にもエメラルドの品質や原石の形によってカットが異なり、丸みを帯びたカボションカットや見た目が可愛らしいハート型のカットもあります。

自分好みのエメラルドを選ぼう

産地によってそれぞれ異なる宝石的特徴やカラーが、様々な人にエメラルドが愛される理由といえるでしょう。色味が産地によって違うからこそ自分好みのエメラルドを見つけてみましょう。

ルースストーンサーチ

上質なエメラルドの特徴を紹介しましたが、やはり一番のポイントは自分の目で見て比べることです。ETERNAL静岡では常時300ピースの宝石があり、その場でたくさんのルースを見比べられます。もしどのようなものを選べばよいか迷う場合は、気軽にご相談くださいませ。

店舗情報

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定休日：水曜日

ETERNAL静岡

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