
金属アレルギーでも安心!おすすめの結婚指輪素材とデザイン
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結婚指輪はゴールドやプラチナが選ばれることに疑問を持ったことはありませんか?なぜその他の素材が選ばれないのか、また最近注目されている黒い結婚指輪はどんな素材で作られているのか解説します。
この記事を書いたスタッフ
JEWELRY MAGAZINE所属。得意なものはジュエリーと食。ジュエリーはデザイン製作・宝石の仕入れも担当しプロから見た選ぶポイントをご紹介。本当に良いものを選ぶには教科書にも載っていないことが重要だったりします。心から満足できる事を追求し、情報をお届けします。
「MIHO ITO」はJEWELRY MAGAZINE本部のスタッフです。一般的に結婚指輪というとゴールドやプラチナを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。その理由としては変色や劣化がしない事が挙げられます。劣化というのは、使用によっての摩耗や故障ではなく素材自体が錆びたり変質しないという事です。
その他にもジュエリーで使用している金属は存在しますが、変色する・耐久性がない・サイズ直しや修理などがしずらいなどの理由があり、金やプラチナが重宝されているのです。
上記以外の素材で婚約指輪や結婚指輪を製作しているブランドもあります。これには技術の向上により金・プラチナ以外にも製作が出来る職人・ブランドが増えたというのが理由です。
元素記号Ti、原子番号22の遷移金属で、1791年にイギリスのウィリアム・グレガーによって発見されました。特徴的なのはその軽さと強さのバランスで、密度は鉄の約60%程度でありながら、高い強度を持ちます。また、海水や酸などに対する優れた耐食性を備えており、錆びにくい金属として知られています。
チタンは磁気を帯びない非磁性体であり、さらに人体への親和性も高いため、医療分野では人工関節や歯科用インプラント、手術器具などに広く利用されています。また、航空宇宙分野でもその軽さと強度、耐熱性を生かして飛行機の部品やロケットの素材として重宝されています。日常生活でも、チタン製の眼鏡フレームや腕時計、アウトドア用品などが高級品として人気があります。一方で、加工が難しく、専用の工具が必要なため製造コストが高くなるという欠点もあります。
元素記号Zr、原子番号40の遷移金属で、銀白色の光沢を持つ金属です。その特徴は高い耐食性と高温に対する安定性にあり、特に化学的に過酷な環境でも腐食しにくいという性質が評価されています。酸やアルカリにも強く、海水中でも安定しているため、過酷な環境下での使用に適した素材とされています。
ジルコニウムはまた、非常に低い熱中性子吸収断面積を持つことから、原子力分野では原子炉の燃料棒を包む被覆管などに利用される重要な材料です。この特性により、原子炉内でも反応の妨げになりにくく、安全性と効率の向上に貢献しています。
生体適合性が高く、金属アレルギーを起こしにくいため、医療用途や装飾品、特に高級ジュエリーや時計の素材としても注目されています。加工性も比較的良く、強度や耐久性を保ちながら、美しい外観に仕上げることができます。
元素記号Ta、原子番号73の遷移金属で、灰色がかった青みを帯びた光沢を持つ非常に重くて硬い金属です。その最大の特徴は、非常に優れた耐食性と耐熱性です。酸やアルカリにも極めて強く、特に濃硫酸や王水といった強酸にすらほとんど侵されないほどの耐性を誇ります。
電気的特性にも優れており、コンデンサの材料として広く使用されています。タンタルコンデンサは小型ながら高容量を実現できるため、スマートフォンやパソコンなどの電子機器に欠かせない存在です。安定した性能と長寿命も大きな利点です。
さらに、人体への親和性が高く、金属アレルギーを引き起こしにくいため、医療分野でも注目されています。特に、人工関節や心臓のペースメーカーの電極、外科用インプラントなどに用いられています。その生体適合性と長期間の安定性から、信頼性の高い医療材料として評価されています。
ただし、タンタルは希少であり、採掘や精製が難しいため、価格が高めであることが欠点です。近年では、供給元の倫理的問題(紛争鉱物)への配慮も重要視されています。
あるブランドでも黒い指輪が話題となりましたが、多くの指輪はブラックコーティングが一般的です。コーティングはいずれ剥げてしまう事は、どんな方も想像がつくと思いますが、生涯身に着ける婚約指輪や結婚指輪には不向きな素材といえます。
上記の素材説明でもありましたが、プラチナに比べ色味の暗いジルコニウムやタンタル、チタンなど黒く仕上げることができます。
ジルコニウムのショール加工(Shor加工)とは、主に宝飾品などで使用されるジルコニウム素材に対して施される特殊な表面処理の一種で、金属表面に酸化皮膜を形成することによって、美しい発色と優れた耐食性を付与する技術です。
この加工は、ジルコニウムの表面を高温で酸化させることで、人工的に酸化ジルコニウム(ZrO₂)の皮膜を形成します。この酸化皮膜は非常に薄く、透明に近いため、光の干渉現象によって表面が黒色や青、紫など多彩な色合いに変化します。特にショールブラックと呼ばれる深みのある黒色は、高級感があり、ジュエリーや高級時計のパーツなどに人気があります。
ショール加工は装飾性だけでなく、機能性にも優れており、耐摩耗性や耐食性を大幅に向上させます。また、金属アレルギーを起こしにくいジルコニウムにさらに安定した酸化膜を加えることで、肌への刺激を最小限に抑えることができるため、敏感肌の人にも適した素材加工です。
タンタルが黒く見える理由は、表面に形成される酸化皮膜によるものです。特に「ブラックタンタル」として知られる加工では、人工的に酸化処理を施し、金属表面に酸化タンタル(Ta₂O₅)などの酸化物層を形成します。この酸化皮膜は非常に薄いにもかかわらず、光の干渉現象により深みのある黒色や濃いグレーに見えるようになります。
このような色の変化は、光が酸化膜に当たる際に、一部の光が反射し、一部が透過・再反射することで特定の波長が打ち消し合い、特定の色だけが目に残るという「光の干渉」という現象によって起こります。膜の厚さによって干渉する光の波長が変化し、それにより表面の色合いも変化しますが、ブラックタンタル加工では膜を一定の厚さにコントロールすることで、黒色に見える仕上がりが得られます。
この酸化膜は見た目の美しさだけでなく、耐食性や耐摩耗性を高める効果もあり、タンタルの特徴である高い耐久性と生体適合性と相まって、ジュエリーや高級時計、医療機器などにおいて高く評価されています。したがって、タンタルの黒さは単なる色味だけでなく、機能的にも優れた特性の一つといえます。
自然が生み出す芸術、砂丘。小さな砂が集まり、風に吹かれなだらかな丘が生まれる。砂丘が描くなだらかなフォルム、蛇行する峰の豊かな表情を指輪に表現しました。眩しく輝く頂きはふたりの未来のよう。頂上は鏡面、斜面はマットと、仕上げ違いのコントラストも奥深い美しさを際立たせます。
澄んだ空と白い雲の間をぬって一筋のひこうき雲が気持ち良く描かれていきます。その景色を表現した「ひこうき雲」という名のつコントレイル。ウェーブフォルムに力強いライン、光を受けてキラキラと輝くテクスチャー、型にはまらないその自由なフォルムは、ワクワクするふたりのこれからの未来を表しています。
深い暗闇に包まれてこそ見える、本当の宇宙の輝き。無数の星々がつくる天の川銀河をダイヤモンドダスト仕上げで表現。月や星の煌めく10の夜空を描いた”NIGHT SERIES”
星降る夜の誓い、時を超えて出会う流星の瞬き、幅や形を変化させ、繋がり合って一周する2つのライン。月や星の煌めく10の夜空を描いた”NIGHT SERIES”
太陽と月が創る幻想的な天文現象、「皆既月食」。ダイヤの周囲は、プロミネンスやコロナをイメージしたテクスチャーです。月や星の煌めく10の夜空を描いた”NIGHT SERIES”
ETERNALでは、ここでしか見ることのできない県内唯一の人気ブランドを取り揃えております。また金属アレルギー対応の素材もご用意しておふたりだけの特別なリングをお作りいたします。
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