
ラボグロウンダイヤモンドを取り巻く賛否両論とダイヤモンドアドバイザーとしての想い
- ファッションジュエリー
静岡市
婚約指輪の象徴として広く知られているダイヤモンド。ダイヤモンドの美しさと輝きは永遠の愛を象徴しています。近年、ダイヤモンドを選ぶ際に原産国がますます重要視されるようになってきました。2024年においても、この傾向は続くでしょう。では、なぜダイヤモンドの原産国が重要なのでしょうか。その理由を探ってみましょう。
この記事を書いたスタッフ
日本グロウンダイヤモンド協会公認ダイヤモンドアドバイザーとしてダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドに関する専門知識を持ち、お客様にダイヤモンドの選び方や正しい価値を伝える活動を行っている。SNSを通してダイヤモンド市場のトレンドを発信。
「ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈」は日本グロウンダイヤモンド協会のスタッフです。目次
ダイヤモンドの採掘には、環境破壊や労働者の権利侵害など、多くの倫理的な問題が伴うことがあります。特に「紛争ダイヤモンド」として知られるものは、武装勢力の資金源となり、深刻な人権侵害を引き起こすことがあります。これに対して、カナダやオーストラリアなどの一部の国では、厳格な規制と高い倫理基準を守った採掘が行われています。これにより、消費者は安心してダイヤモンドを購入することができます。
ダイヤモンドの採掘は、環境に大きな影響を与える可能性があります。一部の原産国では、採掘プロセスで環境保護に力を入れており、持続可能な方法でダイヤモンドを生産しています。例えば、カナダのダイヤモンド鉱山は、環境保護基準を遵守し、採掘後の土地復元にも積極的に取り組んでいます。このような取り組みは、環境意識の高い消費者にとって大きな魅力となります。
ダイヤモンドの原産国が明確であることは、その品質と信頼性を保証する上で重要です。トレーサビリティ(追跡可能性)が確保されたダイヤモンドは、産地から市場までの過程が透明であり、偽造や不正取引のリスクを低減します。また、原産国の明示により、消費者は信頼できる情報を基に購入を判断できるため、満足度も高まります。
ダイヤモンドの原産国には、それぞれ独自の文化的価値や歴史があります。例えば、インドのゴルコンダ地方は歴史的に高品質なダイヤモンドを産出してきたことで知られています。同様に、南アフリカは世界的に有名なダイヤモンド鉱山があり、その歴史と伝統が現在も息づいています。これらの背景を知ることで、婚約指輪が持つ特別な意味がさらに深まります。
4位 コンゴ民主共和国
アフリカ中央部にあるコンゴ。ミバ鉱山やムブジ・マイ鉱山が有名です。元々紛争ダイヤが問題視されていましたが、キンバリー・プロセス(紛争ダイヤモンドではないことを証明する)メンバーになり世界の約8%のダイヤモンドを輸出しています。
3位 カナダ
カナダのエカティ鉱山で採れるダイヤモンドは世界総産出量の4%に相当するといわれています。
2位 ボツワナ
アフリカ南部に位置するボツワナにはジュワネング鉱山、レトルハカン鉱山、オラパ鉱山などがあります。ダイヤ産出量はロシアの半分位ですが、良質なダイヤモンドが採れることで有名です。
1位 ロシア
10年以上ダイヤモンド産出量が第1位のロシア。特にロシア北西部にあるウダーチナヤ鉱山が有名です。
2024年4月、政府は宝飾品などに使うロシア産の非工業用ダイヤモンドの輸入を禁止すると発表しました。その理由は、ウクライナ侵攻に対する制裁を強化するためとのことです。昨年12月の主要7カ国首脳会議の声明で同様の措置を取るとしていて、日本も足並みを揃えていく方向です。
市場にはたくさんのダイヤモンドが溢れていますが、その中で原産を証明しているダイヤモンドがあります。それがパーフェクトラフダイヤモンドです。原石の中でも最高品質のソーヤブルを選定し、熟練の職人が美しさを最大限に引きだせるようなカットを施しています。ダイヤモンドマスターによる見極めによって選び抜かれた原石で、サリネレポートや原産地証明書が付いています。
PERFECT ROUGH CUTされたPERFECT ROUGHが、PERFECT ROUGH DIAMONDに認められるためには以下の基準をクリアしなければなりません。
パーフェクトラフは主に、カナダ、ボツアナ、レソト、南アフリカ、ナミビアの鉱山から産出されます。また、ラフダイヤモンドマスター デビッド・ホロウィッツのチームが厳選した原石には、ダイヤモンド関連のハイテク機材を開発製造する世界の企業SARINE社による証明がついてきます。 選んだダイヤモンドがどこの鉱山で採掘され、どのような原石であったか、そして原石から研磨に至る工程の画像やデータが記録されています。
PERFECT ROUGH CUTは、最先端のプロポーション測定システムによってプロポーションの基準を 厳密に設定されたカット方法です。全てのPERFECT ROUGH DIAMONDはこの厳密な基準に沿ってカットされています。 また、カットされたダイヤモンドは全て詳細にチェックされ、1点のダイヤモンドにつき889項目のデータが作成されます。このデータは半永久的に保管されダイヤモンドの同一性確認に使用します。
対称性に優れたダイヤモンドの場合、特殊な条件下でダイヤモンドを見た時に、パビリオン側(下部)に8つのハートのようなパターン、クラウン側 (上部)に8本のアロー(矢)のようなパターンが出現します。PERFECT ROUGH DIAMONDであるための基準の一つに、 このHeart&Cupid(ハート&キューピッド)を持っているかどうか、という点があります。
ダイヤモンドの輝きはブリリアンス,ファイア,スパークル,ライト・シンメトリーの4種類の要素に分けて計測します。4種類の輝きはそれぞれExceptional, Very High, High, Standard, Minimumの5段階で評価され、最終的に統合グレードとして1つの「輝きの評価」を示します。統合的に最高に輝くダイヤモンドに与えられるグレードが「Ultimate★★★」なのです。PERFECT ROUGH DIAMONDは Ultimate★★★の基準を満たしているものになります。
PERFECT ROUGH CUTの最大の特徴は、ロングスター と呼ばれる内反りです。通常の58面ダイヤモンドが正方形 を二つ重ねたようなデザインをしているのに対し PERFECT ROUGH DIAMONDはシャープで美しい星 のような見た目を持ちます。入射光を多く取り込み、上部にシャープで美しい輝きを返すPERFECT ROUGH DIAMONDは、他にはない究極の輝きを放ちます。
通常のプロポーションエクセレントに加えて、ポリッシュ(研磨後の表面の状態)、 シンメトリー(対称性)の3項目全てエクセレントの評価を得ているダイヤモンドが 「トリプル・エクセレント」になります。PERFECT ROUGH DIAMONDもこの基準を満たしたものになります。
ブライダルリング専門店TIARAをはじめLUCIR-K GROUPでは、静岡で唯一パーフェクトラフダイヤモンドを取り揃えています。プロポーズは人生の大イベントであり、そこで彼女に贈る婚約指輪は今後生涯身に着けてもらうもの。その大切なアイテムに、原石と輝きにこだわり抜かれたダイヤモンドを選んでみてはいかがでしょうか。まずは、実物をご覧になってみてください。
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの問題である紛争ダイヤモンドや低賃金の労働、児童労働、環境破壊に関与していない天然ダイヤモンドと全く同じ物質的特性を持つ本物のダイヤモンドです。ラボグロウンダイヤモンドの生成過程は地球環境に優しく、社会との調和性にも優れています。そして、その抜群の美しさとサスティナブルな精神に、世界が注目しています。ダイヤモンドは今、選べる時代です。天然のダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンド、どちらもご覧いただくことをおすすめします。
静岡市葵区呉服町のファーストダイヤモンド静岡彫金工房は、上記のTIARA隣にあり県内初のラボグロウンダイヤモンドの専門店で、新しい宝石店のスタイル ワークショップ型のジュエリーショップです。また、オーダーメイドの婚約指輪や結婚指輪、ファッションジュエリーまで幅広くご提案しています。
「ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈」は日本グロウンダイヤモンド協会のスタッフです
日本グロウンダイヤモンド協会
〒116-0014 全国東京都荒川区東日暮里6-57-9-4F TEL:03-6824-7838 URL:https://jgda.co.jp/